「あの人モラルないな」や「モラルが低い」など、日常会話でもわりとよく耳にすることの多い「モラル」という言葉。
つい先日も人身事故の現場をスマホで撮影した人がいるという報道に対し、モラルが欠如しているというコメントが殺到していました。
ここで、私自身でも改めてモラルとはどいうことを意味するのか?を知るべく調べてみました!
題してモラルの意味や由来は?使い方とモラルが低いと言われる特徴もということで参考になれば幸いです。
モラルの意味や由来は?マナーとの違いも

「モラル(morals) 」は、もともと習俗・風習を意味するラテン語「モーレス(mores)」が言葉の由来であるとされています。
意味は、倫理・道徳・習俗。社会に対する「正しい行為」「行動規範」。
それぞれの時代の習俗として成立した社会的規範がただちにモラルであるのではない。そうした規範はある種の強制力をもってわれわれに外から与えられる。これに反して、モラルは良心や内心の命令として、個人の決断によって生み出される。それはいわば、人が自分自身に対して自発的に与える規範なのである。時代の転換期における新旧思想の対立は、なによりまずモラルの問題をめぐっておこってくる。そのようなときには、既成の権威や社会的規範に反抗することによって、新しいモラルが形成される場合もある。とはいえ、モラルは外的規範と無関係に成立する、単なる主観的なものではない。それはつねに、その時代の社会生活全体によって深く制約されている。いわば、社会のうちから生まれた外的要請と個人の内的自発性が一致する地点においてモラルは成立する。
引用元:コトバンク 伊藤勝彦
モラルは、個人の決断によっても変わること、そして時代によって変化する。
社会全体的に共通する「モラル」とは、社会から産まれた外的要請と、個人の内的自発性が一致する地点でモラルは成立するとあります。
つまり、子どもの頃からの親の教えであったり、社会に出てトライアンドエラーで自身が、「こうしたら嫌がられた」や「これをしたら喜ばれた」などの自分で試して考えてきた経験がモラルになっていくということでしょうか。
マナーとの違いですが、モラルは「主観的」なのに対し、マナーは「客観的」。
日常生活でよく使われる「食事のマナーが悪い」ということは、社会から学ぶルール(タバコは喫煙所で吸うやゴミはゴミ箱へ等)なので、マナーとモラルは同じように見えて違います。
モラルの使い方は?例文も紹介
「モラルがある」
「モラルがある」という言葉の意味は、「倫理・道徳」があると判断した場合に使う。
例文・・・あの人はモラルがある。
「モラルに欠ける」
「モラルに欠ける」は、「倫理」が一般的に見ても抜けていたり、失われていうことを表現するときに使用。
例文・・・モラルに欠ける発言をする人がいる。
「モラルの問題」
「モラルの問題」とは、その人が持つ「道徳信・倫理のありかた」について「おかしい・問題がある」と指摘する場合に使用。
例文・・・あの人のとった行動は、モラルの問題である。
モラルが低いと言われる特徴

- 「バレなければいい」と規則や法律をやぶる
- 責任感がない
- 嘘をつく(自分の保身の為)
- みんなやってるから大丈夫
- 迷惑をかけていても平気(気づかない)
- 自己中心的な考えしかできない
- 非を認めない
- 視野がせまい
- 公の場で悪口や文句を言う
まとめ
モラルの意味や由来は?使い方とモラルが低いと言われる特徴もということで調べてみました。
「モラル」という言葉を、普段から使っていましたが、大人になって改めてみると勉強になりますね。
この度問題となっていた人身事故の現場をスマホで撮影した人がいるという行動に、「モラル」がないというコメントが殺到していましたが、「モラル」ということを考え、そして学んでこなかった人生だったとしたら、ある意味仕方のない行動なのかもしれません。
私には息子が1人いるので、少なくとも自分の子どもには「モラル」や「マナー」に関しては、自分も未熟者ではありますが、できる限り伝えていきたいと思いました。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました★