台風・季節

ダムの緊急放流って何?やらないとどうなるの?理由と危険度も調査!

台風19号(ハギビス)の影響により、次々と避難勧告や警報がでていますね。

10月12日の午前中から降り続けている記録的な豪雨は、1都6県(東京・さいたま・神奈川・群馬・山梨・静岡・長野)に大雨特別警報が出され、今までにない緊張感と恐怖心をもたらしています。

そんな中で、神奈川県にある城山ダムは午後5時から緊急放流を始めるという発表がありました。

緊急放流をするといったいどうなるのか?やらないとどうなるのか?気になったので調べてみました。

あわせて理由と危険度も調べてみたので参考になれば幸いです。

ダムの緊急放流って何?理由は?

ダムにおける放流(ほうりゅう)・放水(ほうすい)とは、ダム貯水池内に貯留された流水などを下流に流す操作のこと。

ダムの機能に応じて様々な目的で放流が行われます。

ダムは洪水を防ぐために洪水調節というものを行っていますが、この洪水調節容量を超える水が流入し続ける恐れがある場合は、緊急で放流することがあるそうです。

洪水調節とは、ダムや堰(せき)において洪水の下流への放流量を調節し、下流部における洪水被害をふせぐ手法。

 ダムの緊急放流やらないとどうなるの?

洪水調節用や多目的ダムでは、大雨が予想されているときはダム湖の貯水量を減らして待ち受けます。

今回の台風19号が上陸する恐れがあると予報されてから、10月11日(金)に放流して備えていたようです。

しかし、記録的な豪雨により予定より遥かに上回る水量になってしまったということ。

ダムは一定量はそれで受けることが出来ますが、水位一杯となると放流します。

放流は氾濫を起こす可能性がありますが、まだ人の手で調節されています。そして・・・

放流しないと、ダムが決壊するという最悪の事態がおこります。

ダムが決壊したら、それこそ大変な量の水が下流に押し寄せます!!

大雨の時に放流しているイメージが強いので、なぜ川の水位があがっている時に放流するの?という声が多いですが、ダムで一旦止めているからこそ下流が洪水になってしまうまでの時間稼ぎができるということなのです。

ダムが溢れ出てからでは手遅れなのです。

「氾濫(はんらん)」・・・河川などの水があふれ広がること。

「越水(えっすい)」・・・堤防のあるところで川などの水があふれでること。

「決壊(けっかい)」・・・堤防が崩れること。すなわち大量の川の水が急激におしよせる。

ダムの緊急放流でおこる災害と危険度は?

2018年7月の西日本豪雨の際に、愛媛県のダムで緊急放流が行われた直後に下流の川が氾濫して流域が広い範囲で浸水し、8人が死亡するということがありました。

これは非常事態で、ダムが緊急放流を始めると河川の水位が急激に上がり高確率で氾濫するので危険度は最高度ということです。

放流前には必ずサイレンで警報が鳴ります。

台風19号の影響と放流でどの程度の被害になるのか予想が不可能なため、現場付近にいる方はただちに避難するべき状況です。

 まとめ

緊急放流をするといったいどうなるのか?やらないとどうなるのか?について調べてみました。

大雨で川がすでに増水しているのに、なぜ放流するのか?という声がおおく見られましたが、ダムがあるからこそ現状を保てているということです。

いままで氾濫していないのはダムのおかげなんです。

ダムが決壊してしまったら、それこそ街が飲み込まれてしまうので、それを防ぐための放流ということを覚えておきましょう!