中国武漢市(ぶかんし)から広がり、日本国内でも連日次々と感染者が報告されている新型肺炎(コロナウイルス)。
ついに、2020年1月30日、WHO(世界保健機関)による『緊急事態宣言』が出されました。
緊急事態宣言って一体なに?と思う人は多いはず。
そこで、ここでは緊急事態宣言とは何?や、WHOが緊急事態宣言を出すと一体何がどうなるの?ということについて調べてみました。
題してWHO緊急事態宣言って何?出るとどうなる?新型肺炎コロナウイルスということで、さっそく本題へいってみましょう。
Contents
WHO(世界保健機関)が出した緊急事態宣言って何?
WHOについて
世界保健機関を略してWHO(ダブリュー・エイチ・オー)。
WHOは、人間の健康を基本的人権の一つと捉え、その達成を目的として設立された国際連合の専門機関です。約194の国と地域が加盟しており、政府や専門家が国際的な保健問題を研究・調査したり、基準や規範を設定したりします。
緊急事態宣言って何?
WHOによる緊急事態宣言とは、正式名称は「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」
感染症の拡大など健康を害する危険性が生じた場合、WHOは専門会合を開き「国際的な公衆衛生上の緊急事態」を宣言するかどうかを判断します。
この緊急事態宣言が発令されるという事は、強い強制力を持った宣言が発令されたということ。
緊急事態の宣言は、アフリカ中部・コンゴ民主共和国でのエボラ出血熱の流行で出された2019年7月以来となり、「緊急事態宣言」という言葉どおり、新型肺炎(コロナウイルス)がかなり深刻で緊急な事態であることを表しています。
WHO(世界保健機関)緊急事態宣言がでるとどうなるの?
WHOが新型コロナウイルスで緊急事態を宣言(20/01/31) https://t.co/TORu5ji9LM pic.twitter.com/6xbRa36IFG
— ニュースなう公式 (@newsnow_info) January 30, 2020
加盟国の対策の強化や感染者の義務
緊急事態が宣言されると、加盟国は感染者が発生した場合に24時間以内に通告する義務を課せられ、空港・港での検疫強化しなければいけなくなります。
これまで日本が行っていた、申告カードに書いて自己申告といった対策ではなく、海外から到着した乗客らに体温を感知するサーモグラフィー検査を行い、発熱があれば検疫所の職員が訪問した地域や症状などを聞き取る等の対策をさらに強化されることになります。
各国から中国が支援を受けるようになる
宣言がなされれば宣言自体が支援をうながす号砲にもなり得るのです。
加盟国の政府担当部局から届けられる人的、物的支援に司令塔として連絡調整に関わります。軍隊のような実力組織であったり、金銭であったりとさまざまな面で支援を受けることが出来るようになります。
中国に渡航制限がかかる
強制力はないもののWHOは出入国制限を各加盟国に勧告することになります。
日本は、今まで中国に対して強気にでることができなかったのが、この緊急事態宣言が出されたことにより、堂々と入国制限を行う事が可能になります。
また、仮に日本が入国制限をできなくても中国側から渡航制限を強化せざるを得ないということも意味します。
WHOの緊急事態宣言の主張内容
国際的な貿易と渡航の制限を勧めない。次に公衆衛生の制度が整っていない国を支援しなければいけない。
予防接種、治療、診断法の開発を急ぐべき。
噂や偽の情報に惑わされてはいけない。
また感染者の特定、隔離などに必要な資金や人員を確定させなければいけない。
最後に各国が一致団結する必要があると主張。
上記の内容から、「中国に渡航制限しない」ということが気になります。
さらに、中国を称賛されていることから、不信感が募りますね。
日本からの渡航禁止と 中国からの入国禁止を望む声が多い中、日本政府は未だに実行していないことで心配の声が殺到しています。
1月31日、安倍晋三首相は、新型コロナウイルスによる肺炎拡大を防止するため、「入国の申請日前14日以内に(中国)湖北省に滞在歴がある外国人、または湖北省発行の中国旅券を所持する外国人は、特段の事情がない限り、入管法に基づいて入国を拒否する」と表明しました!
2月1日午前0時から実施。首相官邸で開かれたこの日2回目の対策本部で、水際対策を強化する具体策として明らかにしました。
WHOの緊急事態宣言に対するSNSの反応は?
まとめ
WHO緊急事態宣言って何?出るとどうなる?新型肺炎コロナウイルスについて調べてみました。
名前だけ見ると、かなり強制力の高い宣言という印象が強いですが、今回のWHOの会見の内容からすると、これまでの対策を強化するだけのような印象でした。
ヒトからヒトへの感染が確認されている今、緊急事態宣言が出されたことで、日本国内の対策がどのようになるか注目です。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。